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BLOG, お店のこと

コーヒー教室と求人

につきまして、春になったからかよくお問い合わせいただきます。
どちらも今のところ予定ありません!ご容赦ください。
コーヒー教室に関しましては、お店として定期的に実施したほうが、絶対的に良いような気がしているのですが
自分たちでさえ毎日、
投入量ガー
粒度ガー
湯温ガー
など言いながら営業しているほどなので、
人にお伝えするほどでもない身分に感じているのが実施しない理由になります
そういう意味では昨日より今日、今日より明日がビヨンドの最新、最新が一番美味しいつもりでおりますので
店頭やメールなどでご不明な点はお気軽にお尋ねくださいませ。

もうすぐツーができて一年経ちますが
さらに求人するぜ!という状態までお店をもっていけなかったのは私の力不足に他なりません…
コーヒー(飲食)業界の人材に関しましては思うところ多々ありますが
メルボルンみたいに、複数店舗掛け持つのが自然なことで、かつ実力でシフトを勝ち取る仕組みが出来上がったらいいのになと思います。
時給も2000~3000円みたいなね!
今月末上海出張ありますが、それ以降は去年より穏やかに経過していきそうな気がしますので
来年の飛躍(!)のために粛々と準備する心構えで過ごしたいと思います。

お店のこと, 商品:コーヒー豆

投入量とガス

たまにはテクニカルなお話を
当店の焙煎機は2kg釜サイズでして、生豆を一度に2kg投入できるキャパシティ、という仕様になっております。
5kgのものもあれば30kgのものも存在します、2kgというのは小型に相当します。
うちの機械は特に、デジタルな機能が一切ついていないので、考慮すべき部分というのが
・生豆の投入量
・投入時のドラムの温度
・ガス圧
程度のもので、焙煎始まってしまえば投入量、投入するときの温度というのはクリアー
あとはガス圧を調整するのみの単純明快なやり方で日々焙煎しています。本当に他に触れる要素がないので、
「いや~電源いれてガス点火したらできますよぉ~…」とよく言うんですけど、半分くらいホンマの話なのです。
焙煎し始めてあっという間に5年ほど経ちました。すっかりベテラン?中堅じゃないですかね、アスリートで例えたら海外移籍しててもおかしくないキャリアです
始めた頃から、俺はできるぜ~という気持ちでやってまいりましたが
上記のような少ない要素しかないのに、「まだこんな方法があったのか!!」という発見がまだまだあるものです。
最近 特に気にするのが投入量です
一度に1kg入れるのか、1.2kg入れるのか、2.5kg入れるのか 笑
それに対してどれくらいのガスパワーで始めるのか、どれくらいの温度のときに投入するのか…
そうしたら3分経過したときに何℃になってて、さらに何分経過して1ハゼさせて…と逆算もしつつ。
そういう要素たちを銘柄ごとに一定にするように心がけているのですが、そうし始めたのは割と最近の話なのです。
結局 原料のポテンシャルをいかに引き出すかというところに尽きるのですが、
そのためには1kgより1.2kg入れたほうが美味しくなりやすかったり、
1.0kgよりは1.1kgの方が安定したり、ということですね
昔は需要に応じてたくさん入れたりもしてましたが、最近はカチっと決めつけてやってます。
今日からリリースのグアテマラも、長く扱ってきたアンティグア産のものとは全く違った様相で
かなり繊細な火のあて方をするように心がけています。繊細だから量を少なく焙煎するかというと、
1.0kgで焙煎してみたらなんとも輪郭のない味になってしまったので、敢えて1.2kg投入して、あとはガス圧の調整で上手くハメ込みました。
プロファイルで言うとコスタリカに近いですが、全体的にそれより弱火です。
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以前 1.0kg投入でケニアのFWとアンティグアを超浅煎にしてみたことがありました。
大変美味しくできたのですが、このプロファイルをNEWグアテマラ(ウエウエテナンゴ)でやってみても美味しくならず
おそらく豆が繊細すぎて投入時の強火力に耐えられなかったのでは…と思っているのですが、
やはり複数の銘柄で上手くハマる特定のプロファイルが、何にでもハマるわけではないということですね
ということは、ケニアFWとアンティグアは同じ焙煎の仕方でいいのか…?と言うと、ざっくり同じでいいのだと思います。
自分の中で、こうやって切り分けしていきながら蓄積していきまして、
まず どのくらいの焙煎度合にするのか、
そしてどのような生豆の特徴だから、どのくらいの量入れてどのような火のあて方をしていくのか。
こうやって大体、生豆が届いてから3回以内に、自分の中の引き出しを開け閉めしながら、リリースするときのプロファイルを作成しています。
2回目でキマったときが一番嬉しく、3回やってキマらないと心が折れます笑
とは言っても今週届くサルバドルのロットも、以前取り扱ったことのある銘柄。
早い段階で美味しく仕上げたいところです!

商品:もろもろ

BEYOND ORAYAKI [終売!]

4/8更新
完全に売り切れました!
また復活しますように…

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どら焼き食べたすぎて
まいどお世話になりまくりのハーロウアイスクリームに作ってもらいました 笑
構想1年強!

今回は、コーヒー1mmも入っておらず
しかしハーロウらしさを表現していただくために、あんことともにチョコレートをON
そのチョコには、アイスクリームのワッフルコーンが散りばめられており
あんこも美味しい、生地も美味しい、チョコも美味しい、たまにシャリっとしてそれも美味しい…
という凄まじいクオリティのどら焼きに仕上がっております。
ツーでコーヒーのお供に、
販売日より賞味期限数日間ございますので、お持ち帰りいただいてもよし
3/4現在、初回リリース後の製造が追いついておらず、近日中に再入荷
初回ゲットされた方々も皆さま絶賛なので、またすぐ売り切れると思います、お早めにどうぞ。
もしかしたら、今月中で終売となるかもしれません…幻!
帯は久しぶりにヒロエ巨匠へお願いしました
神さまがどら焼き持っておられます。きゃわわ~
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BEYOND ORAYAKI
¥300 / 個
店頭販売のみ、発送なしです!

NEWS, お店のこと, 商品:ナッツバターなど

DADA NUTS BUTTER 取扱のお知らせ


USHIO CHOCOLATL、ハーロウアイスクリーム
特に繋がりの強いこちらの2社経由で出会うこととなりましたDADA NUTS BUTTER
ビヨンドにて取扱、販売スタートです。
ナッツバター…といっても原料はナッツと少しの塩だけ。すりつぶす過程で、ナッツに内包される良質な油分が表れペースト状になります。
存在感抜群の濃厚ミラクルパンチな調味料、
アーモンドバター
クルミバター
カシューナッツバター
ヘーゼルナッツ+チョコレートのチョコスプレッド
以上の4種展開です。
1190 JPY / 個
1600 JPY / ヘーゼルナッツ
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お肉 x アーモンドバター
担々麺 x カシューナッツバター
たこ焼き x クルミバター (←ブン様オススメ!)
それぞれ、シンプルなパンやアイスクリームに合わせても◎
日本人としてナッツバターそのものに慣れてないだけで、
七味くらい万能な気がしてきております!
兵庫県にて取扱は当店のみ
是非お買い求めにお越しくださいませ、お待ちしております。

NEWS, 取扱店

珈琲のための器展 @ アートスペース油亀


USHIO CHOCOLATL、あっくんのご紹介で
岡山の素敵なアートギャラリー、油亀さんで開催中の
珈琲のための器展
こちらにて、当店のコスタリカと#2を販売していただいてます。
毎年開催されるというこのテーマの展示、
今回10周年ということで、スケールも大きめとのこと
私も面識がないままでしたので、先日ご挨拶に行ってまいりました。
予想を遥かに上回る、完成された素晴らしい空間と器の数々。
ひっきりなしに入ってくるお客さん(!)。
圧倒されてしまいました。
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岡山といえばこの人、オンサヤ代表 東さん。
「9時に来いや〜」と、8時過ぎの新幹線に乗りまして
9時から、オンサヤ各店への配達に付き添わせていただきました笑
そのまま油亀さんへ連れて行っていただきまして、コーヒーを淹れに来ていた広島の鬼才、ヤマ〜さんと3ショット
せっかくなので、山さんのいる日に訪問したのでした。
来月まで行われる、珈琲のための器展
是非皆さまお立ち寄りくださいませ〜

BLOG, 商品:コーヒー豆

online shopが…

2月も折り返しとなりましたが
online shopのご注文が、月間平均の倍のペースで入ってきています。何が起きているんでしょうか…
今までは少なかった、四国や九州からのご注文が徐々に増えていて嬉しく思います。
皆さま何かの拍子に当店のことをご存知になって、
coffee shochuを販売するばかりに設定された、面倒な「はい」「いいえ」の関門をくぐりぬけて決済ボタンまで辿り着かれていることと思います。
本当にありがとうございます!
過去記事に当店推奨のレシピがありますので、ご覧になりながら淹れていただけましたらと存じます。
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美味しすぎて瞬く間に残り僅かとなりました、ご好評いただいたケニア・エンデベス農園のコーヒー
ケニアなのにナチュラルプロセスということで大変珍しいものでしたが、予想以上の大反響でございました。まもなく終売です。
新しく登場しましたゲシャビレッジですが、こちらも仕入量僅かにつき、3月下旬程度までの販売となりそうです。
また、ルワンダのロットもこの調子でいきますと3月途中での終売です。ここから夏まで端境期、仕入れに困るシーズンの到来ですね
今期まだ、ニカラグアやサルバドルのコーヒーを試していないので、何か良いものが見つかれば…
次はグアテマラのウエウエテナンゴより、新しいコーヒーが届く予定です。楽しみにお待ちくださいませ。

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2019

明けましておめでとうございます
皆様、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
あっというまに1年経ってしまいますね。
来月はUSHIO CHOCOLATLシーズン、3~4月はお客さまの入れ替わりがある切ない季節、
3月はJリーグ開幕ですね。毎週くらい水曜日ホームゲーム行きたいものです。4月は2号店1周年。
ゆうてるまにGWになって、コーヒーゼリーとビンアイスのシーズンがやってきますね…すぐ1年終わりそうですね…
毎年目標を決めないようにしています、すっかり5年目突入しているのですが
半年周期くらいの感覚で、思いもよらない大事なことが起きてきたのも、明確な目標を決めてこなかった方針によるところが大きい気がします
最近で言うと、去年の今頃は店を増やすことすら決まっていなかったことと 笑
エチオピアに行くことすら秋まで決まっていなかったこととか。2018は特に色々ありました、
店も増えて生産国を2カ所も行きましたもんね。
2019もひとまず、目の前のことを粛々とこなしながら進んでまいりたいと思います。
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もしかしたら、超短期で1月末出張が入るかもしれないのと
2月11日(月祝)は毎度お世話になります美容室・toolの3周年イベントへ出張 (店はナカツカが営業)
3月9日(土)もイベント出張かも、といった当面の予定です。
エチオピア→香港が終わって「しばらくどこにも行かねえ…」という気分でしたが
1月も数日終わったというのに、1月末に海外出張かもしれない→まだ決まってないというステータス!
やっぱり今年も何がどうなるか分かりません。。

BLOG, 商品:酒類

Trip to HK (& Macau)

実はエチオピアから戻った翌々日早朝の便で
一泊で香港にも行ってきました。
時差+早朝まで続いた仕事の影響で終始コンディション絶不調だったのは言うまでもありません…
年に一度はYardbirdに顔を出すようにしていて、毎回その為だけに行くようにしていますが
結局12月というタイミングになってしまったものの、飛行機代が往復で東京に行く片道分程度で見つかったのでラッキー
…と思いきや、エチオピアから戻った直後でした、しんどかった、しばらくもうどこにも行かないでおきます;
定休日が同じなので、なんとなくshukran&Harlow ice cream夫妻にジョインしないか誘ってみたところ
アレヨアレヨと人数が増えて、計6人(!)で行くことに
3人は東京からだったので、香港国際空港で現地集合
Yardbird以外は本当に目的がなかったので、到着後すぐにマカオに行くことにしました。

↑相変わらずすごい建ち方です
マカオへは、前職で香港出張の際に一度だけ観光しただけで約8年ぶり
当時は雑居ビルの高層階でこじんまりカフェをやっていた友人Kieth君のお店も拡大していると聞いていて、訪ねるのにもちょうどよいタイミングでした。

↑Single Origin。コーヒー美味しかった!
香港空港→マカオはフェリーにて。最近になって、陸路も通じたそうです。旅行者はバス移動かな?
到着港を勘違いして大幅タイムロスしてしまいましたが、Kiethのカフェやローカルのアイスクリーム屋さんに寄りつつ、皆で記念写真を撮ってから香港へ戻りました
香港島の港からYardbirdまでは歩ける距離、少し前にYardbirdは移転していたので、新しい場所になってから遊びに行くのは初めてでした

↑相変わらずカッコイイです
いつもは店内歩くのもままならないまま混んでいる印象ですが、この日は少し落ち着いていて(それでもじゅうぶんな客数)、
あらかじめ連絡していたのもあり、テーブルに着席
アテンドしてくれたのはFernet Hunterでお馴染みRaphael君です
彼とはSunday’s COFFEE SHOCHUプロジェクト開始直後からの付き合いなので、ほとんど操業当初からの関係です、
当時はYardbirdと別でSunday’s Groceryの店舗があって、コーヒーのイベントを開催したこともありましたが、
今は閉店していてSunday’sブランドの商品はYardbird内のブースで購入できるようになっています。

↑COFFEE SHOCHUありますね!
Raphaelから、Fernet Hunterの冊子やステッカーをいただいたので
こちらはお土産にハーロウさんのクッキーやチョコバーを差し上げました、景子さんありがとうございます!
相変わらず美味しすぎる料理の数々を楽しんでから、特製七味やオーナーのMattが出版した自伝+レシピの本を買って帰りました

翌日も、MattにサインをもらおうとYardbirdやRONINを訪ねてみましたが、会えず残念
本は2号店に置いてあるので、是非読んでみてください。
帰国日は全員で散歩しながら、毎度お馴染み小野君のお店でコーヒーを飲んだり、お粥を食べたりミシュラン飲茶を食べたり
大人の修学旅行っちゅう感じでした。
ぼくは顔出しに毎年来るようにしていますが、
毎回こうやって大人数で来るのもいいかもしれませんね 笑

次回は2泊程度したいものです!
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同行した東京組のお店↓
belts (三田)
鉄板焼 ナカムラ
お近くの方は是非!

BLOG, 商品:コーヒー豆

2018決定版!精製の違い

2018/12 更新
東チモール、エチオピアへ行ってまいりまして、精製や乾燥工程の写真をたくさんGETしてきましたので
より分かりやすくお伝えできるよう更新致します!
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○コーヒー豆をいかに乾燥させるか
精製の種類をみていく前に、なぜ精製という過程が必要なのか、
コーヒーチェリーがどういう仕組みになっているか見てまいりましょう
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このように、コーヒーノキになる木の実がコーヒーチェリーです。
この中に、原則2粒が1対になった種子が入っています。それがコーヒー豆です。
じつは豆じゃなくて、種なんですね
(生育条件諸々によって、1粒や3粒の場合もあります)
実 ですので当然 皮 や 果肉 があるんです
その内側にすぐコーヒー豆かと思いきや、豆は殻で覆われています。
さらにその殻には、ヌメヌメした粘液質がついています。
===
殻→内果皮 / パーチメント とか呼ばれます
ヌメヌメくん→粘液質、ミューシレージ とか呼ばれます
===
これらを取り除いたり、あるいは実のまま乾燥させたりというのが精製過程にあたります。
ちなみに精製が終わると、数か月間パーチメントがついたまま寝かせて、水分値が低くなるのを待ちます。
水分値の高いまま出荷してしまうと、消費国に到着する頃にはカビが生えたりなんたり、ダメになってしまうからです。
基本、船便ですので。。

↑パーチメントに包まれて、水分値低下待ちの状態
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!チェリーの構造!
<皮→果肉→ヌメヌメ→殻→種子(コーヒー豆)>外からこの順番です!
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精製の種類はいくつかパターンがありますが、農園の地理条件や自然環境、インフラ設備の程度などでどれをチョイスするか左右されてきます。
ただ、近年のスペシャルティコーヒー事情で言いますと、消費国側が生産者側にオーダーして、特定の精製をお願いするケースも増えています。
嗜好の多様な需要があるのですね
それでは以下 チェケラーしてまいりましょう
・水洗式 / Washed, Fully Washed(FW)

最も目にすることの多いのがこちらの水洗式、『ウォッシュド』『フリーウォッシュド』とも呼ばれます。
名前の通り、皮、果肉、ヌメヌメくんを洗い流してから乾燥させる方法です。
皮、果肉を剥くのにパルパーという機械を使ったり、ヌメヌメくんを取り除くのに発酵槽に漬けたりします。
『パルプドアンドデミューシレージド』というパターンもありますが、商品名として見かけることは無いので気にしなくて大丈夫です…
(ちなみにミューシレージを発酵させずに機械で強制的に取り除いたモノをそう呼称します)

↑パルパー: コーヒーチェリーを投入して、果肉を剥ぎ取ります

↑パルパーにかけた後、このようなタンクに水を張り最長72時間程度浸すことで、微生物の働きでミューシレージが取り除かれます

↑さらに扱きながら水洗い、たくさん水が要りますね

↑その後やっと乾燥です。乾燥台に平たく並べて、その間にハンドピックも行います
===
・乾燥式 / Natural / Dry process
『ナチュラル』と呼ばれることが多い印象です(海外の方はdry processと呼ぶこともあります)、
こちらは収穫した実をそのまま乾燥させます。実のまま、脱穀ナシ!
果肉がついたままなので、生豆の色も水洗式とは異なり、特有の香りがあります。
慣れてくると生豆、焙煎豆、味わいだけで『ナチュラルじゃん』と分かるくらい特徴的です。
果肉に水分があるので、乾燥中に発酵しすぎる、頻繁に撹拌しないと一部だけ乾きすぎる、
適切な水分値になるまで日数がかかる、乾燥台を占める面積も広くなる…などといったデメリットがありますが、
昨今の手間ひまかけた高品質のナチュラルのコーヒーは、誰がどう飲んでも分かるほどの素晴らしいフルーツ感があります。
ですので 高品質コーヒーとしてはウォッシュドより高価であることが多いです。
攪拌しては水分値を計測して、の繰り返しということで、実は難易度も高いとのことです!

↑奥側は、日数が経ち変色してますね
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・半水洗式 / セミウォッシュド (Semi-Washed) / パルプドナチュラル(Pulped Natural) / ハニープロセス(Honey process)
『半水洗式』『セミウォッシュド』という言い方はかなり曖昧というか、ざっくりしすぎているところがありますので、
『パルプドナチュラル』『ハニープロセス』と呼ぶ方がより明確です。
どちらも同じなのですが、
『パルプドナチュラル』はブラジル産のものに使われ、
『ハニープロセス』は中米産のものに対して使われます。
→中米(スペイン語)ではミューシレージ(ヌメヌメくん)のことを「ミエル(miel)」と呼び、ハチミツのことも「ミエル」と呼ぶのでこのように呼ばれます。
ハチミツが使われていたり、ハチミツのような風味になるからではありません!が、
ハチミツのような風味になることもソコソコあるような印象です…
以上のように、中南米で見かけることの多いプロセスですが、
パルパーにかけて皮、果肉は取り除くものの、そのあと乾燥…
つまりヌメヌメくんがついたまま乾燥させるのです。
ウォッシュドよりも特有の甘味のある香味になり、ナチュラルほどクセのある味わいにもなりません。
ヌメヌメしてるので、乾燥中に豆同士がくっついてカッチカチになります。こちらも要撹拌で、手間暇かかります。
===
中米のコスタリカでは特にこのプロセスについて先進的で、ヌメヌメくんをどの程度の割合残すかによって細分化しています。
各地で多少の差はあると思いますが、ざっくり以下のようにまとめられます!
○ホワイトハニー
90%程度除去
○ゴールデンハニー
75-80%程度除去
○イエローハニー
50%程度除去
○レッドハニー
20-25%程度除去
○ブラックハニー
全く除去せず
===
それぞれで乾燥のスピードも違うので、そのあたりの細かい工夫の違いがあるようです。大変ですね
このためハニーコーヒーも基本的に高価なことが多いです!
今ですと当店、ブラックハニーのコスタリカ・ソノラ農園のものが販売中ですが
当農園はハニーとナチュラルしか製造してないらしいので、かなりの栽培スキルをお持ちなのでしょう。
コスタリカは全体的に特徴のないコーヒーになりやすいので、精製で違いをつけるのは理に適った方法と言えます。
===
・スマトラ式 / Traditional Sumatran process
インドネシアのスマトラ島は、独自の精製処理方法があります!
まず果肉除去、そしてヌメヌメくんがついたまま乾燥させますが、半乾きの状態でパーチメントを脱穀!そして生豆の状態で再び乾燥させます!
こうして書くとランボーなやり方にしか聞こえませんが、乾燥前の生豆は非常に柔らかいですので、生豆にしてからの乾燥中に形がいびつになりますし、実質ランボーだと思います‼︎
いわゆるマンデリンの生豆が濃い緑色であったり、変わった形のものが多いのはこのためですね。
ちなみに生豆にしてから乾燥させるので、通常の水洗式よりもずっと短い期間で乾燥し終えることができるようです。
===
以上 いかがでしたでしょうか。
慣れてくると、焙煎度合+精製方法でコーヒーを選べば、ほぼ100%好みのコーヒーに出会えるのではないでしょうか。
「おっイルガチェフェのナチュラルじゃん」とか気付けるようになってきます!
コーヒー屋さんに行って精製の話をするもよし、
ご友人にオススメする際にも役に立つこと間違いありません。
きっと素敵なコーヒートークができることと思います!

初めてこの記事を書いたときから今に至るまでの間でも、
いろんな書籍が出ましたし、情報だけならググればいくらでもGETできる時代になったように思います。
仕事にしているからといって、その方が詳しいわけでもない状況になりかねません…
(barista hustleみたいなサイトもありますし)
そんななか2018年は2カ国も生産国は行くことができました。
これからも聞かれれば答えられるコーヒー屋さんであり続けます!

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日曜日
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2号店

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