店頭でも完全に口に出し始めてますが、コーヒーショップとしての店の在り方を完全に止めることを検討しています
何も今に始まった考えではなく、何年も前から感じていたことが言語化できるようになってきたこと、そうすべき外的環境に変わりつつあること(少なくともそう感じる)など、
その最適化を進めるのが今から来年にかけてやるべき重要事項だと強く感じています。
この話をしたい相手がいました。
それなりの年数の知り合いで、京都に身を置き、出会った頃には予約困難な人気レストランを経営していた彼は、
むちゃくちゃ美味しいっすね!と相当初期の段階でFernet Hunterを大量に仕入れてくれて、神戸、京都でも何度かずつ顔を合わせる仲で、
最近はそのレストランのそばに文化複合施設を新しくオープンさせたところで、そちらでもお酒を取り扱ってくれました。
長年にわたってコーヒー業界に身を置いた自分が、コーヒーショップを止めることが最適解であるという考えに至るまでにそれはもう様々なネガティブインパクトがあったわけなのですが、
人が交わることで、街が形成され、文化となっていく – というコンセプト、その彼の考えは、私からすると余りにも眩しくて、消費者に対する期待と希望に満ち溢れているように思えました。
おそらく自分とは対極にあるビジョン、でもスーパーマンのように見える、彗星の如く京都に現れた彼が長年準備して辿り着いた答えとともにアウトプットしたその新しい施設は、彼を取り巻く素敵な人々とともに育っていくのだろうか、
今度会ったらしっかり将来の話をしてみたいなと思っていた矢先のことでした。
京都の、日本の、世界の飲食業界の未来を照らす貴重な存在をなくしてしまった、喪失感は計り知れません
彼のいない世界は考えられませんでした。どうか安らかに

2020年6月@style coffeeにて 最初で最後の1枚