コーヒーは抽出の仕方によっても香味が左右されます。
どのような味を引き出すか、また、コーヒー豆の種類や焙煎度合で抽出方法を選択するというのも楽しみのひとつです。こちらでは抽出器具の種類についてご紹介します。
・ドリップ – Pour over
ドリッパーと呼ばれる器具にペーパー(もしくは金属)フィルターをセットして、コーヒー粉をお湯で濾す手法です。
近年、世界的に普及しているハリオの円錐型ドリッパー<V60>の他にも、メリタ、カリタ式と呼ばれる台形のドリッパーや、ウェーブドリッパー、またケメックス(Chemex)のようなサーバー一体型のものもあり、ドリップの中でもたくさんの選択肢があります。
ペーパーフィルターの場合、抽出後にまるごと捨てることができるという点で取り扱いが簡単、衛生的であることから、日本国内では現在もっとも普及している抽出方法といえます。
・エスプレッソ – Espresso
コーヒーを極細挽きにしたものをポルタフィルターに適量詰め、9気圧程度の圧力をかけることで凝縮された味を楽しむことができます。コーヒー豆の持つ香味、鮮度や挽き具合(メッシュ)は勿論、その日の天候に至るまで細かな要因が20~30ccの液体に大きく影響する、とても繊細なコーヒーです。
完璧に抽出されたエスプレッソは『クレマ』と呼ばれる泡を表面にもち、液体の色も濃厚さを帯びています。家庭用に1万円台の製品も販売されていますが、良いエスプレッソを飲むためには専用のグラインダーも必須となります。
・エアロプレス – Aeropress
空気圧を利用した抽出器具で、利便性と抽出時間の早さに特徴があります。
注射器のようなユニークな見た目をしており、携帯性にも優れます。味わいとしてはコーヒー豆の風味を感じやすく、スムーズな口当たり、質感になります。
ペーパーフィルターが同梱されていますが、別売で金属フィルターも数種類存在しています。
・フレンチプレス – French press
紅茶サーバーのような見た目で、スペシャルティコーヒーの世界では主流になっています。
コーヒーオイルの抽出に優れており、手順が簡単なため誰でも美味しいコーヒーを淹れることができます。
お湯に触れる時間が長く、コーヒー豆本来の風味をダイレクトに楽しめますが、コーヒー豆そのものの品質が良くないことには使えない器具であるともいえます。
上記のように、同じコーヒー豆でも多様な抽出方法、またそれぞれのレシピによっても、味わいが変わってきます。
コーヒーの抽出には『分量』が非常に大事です。抽出の際は是非、測り(スケール)を用意して使用するコーヒー豆の量に適した量のお湯を注ぐようにしましょう。
Beyond Coffee Roastersでは、関西初導入となる最新鋭のオランダ製焙煎機『GIESEN(ギーセン)』を使用して日々焙煎しています。全銘柄、雑味なく甘さの伴うのが特徴的です。
コーヒー豆は浅煎から深煎まで幅広くご用意しております。通販のほか、店頭でも販売していますので、神戸にお立ち寄りの際は是非お越しになってくださいませ。