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エチオピアが大変なことになっています。
10月9日、全土に6か月間の非常事態宣言と戒厳令が発動され、移動や活動のみならず、インターネット等通信の面でも制限がかかり、現地の情報を入手しづらい状況となっているようです。
結論から言うと、品質低下の可能性、ひいては今期の収穫物が入手できない可能性があります。
事の発端は、民族運動ですが、
エチオピア帝国建国以降、政府の中枢を支配する支配階級はアムハラ族であり、それによりオロモ族はエチオピア最大の民族でありながらも、政府からは冷遇を受けることになったのが根底にあるようです。
以後 そのような政府施策が人権弾圧として捉えられ続けた、積年の不満がデモ活動の背景にあります。
昨年11月以降、全土で散発的なデモにより死傷者を出す惨事が繰り返されており、先のオリンピックではエチオピア人選手がマラソンのゴール後に腕をクロスし、政府へ抗議を行ったことは大きく報道されました。
その後も収拾の目処なく、活発なデモ活動が続いています。
10月2日にはオロモ族の祭『イレチャ』が大規模な反政府デモに発展し、治安部隊と衝突して50人以上が死亡する惨事が発生しました。
首都近くでのデモ活動拡大を恐れ、政府は10月9日には全土に6ヶ月間の非常事態宣言と厳戒令を発動しています。
以下のように、Yirgacheffeで多くのウォッシングステーションが焼き討ちに遭っており、
以前はコーヒー産地においてデモ活動の影響なく平穏と聞いていましたが、斯様な状況でこのような事件が発生しており、事態の深刻さが伺えます。

Yirgacheffe Washing Stations Destroyed


今後のチェリーの収穫、加工において、Yirgacheffeは大きな影響を受けることが懸念されます。
昨年に比べてニュークロップは生育良好で豊作となるはずでしたが、収穫・集荷の労働力、ウォッシュ加工能力の低下による品質懸念が危惧されます。
…以上、パートナーからの情報ほとんどコピペですが、
言うまでもなく、この状態が続いて一番の被害を被るのは生産者の方々です。
迅速な事態の収束を願うばかりです…