2021は6月末に焙煎機が無事届いたのが最大のハイライトでした。
札幌には行きましたが、そろそろ産地に行かないとどうにかなってしまいそうです。もうしばらく先ですかね。。
皆様本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。✌️
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(ありがたいことに)需要に追いつかない生産体制が整って、時間にゆとりを持てるようになったのが2021の劇的な変化でした。原料により深く向き合い、より安定的に、より美味しいコーヒーを作ることを目指しつつ、できるだけ独自のアプローチで、もっと多くの方にコーヒー豆を届けられるように舵取りしていきます。
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改めてBEYOND COFFEE ROASTERSはこんなことをしています
という事業内容をご紹介致します。↓
・食品加工
主たる事業はコーヒー生豆の焙煎加工とその販売です。
本社である戸建ての小屋には焙煎機が3台あります。主に最も大きな6kg釜で焙煎します。少ない需要を満たしたり、新しい原料が届いた際は、初号機である2kg釜で焙煎します。
『ハンドピック』という言葉を聞いたことがあるかもしれません。最近はソーティング(sorting = 選別する)という人が増えてきました
当店はかなりしっかりやっている方だと思います。焙煎前、焙煎後、販売直前にもチェックします。
風味に悪影響を及ぼす豆を取り除きますが、異物混入を防ぐのも重要なのです。糸くず、毛髪、石、金属片など。お手手も常に清潔に✋
また、焙煎機はメンテナンスが必須です。使用前後で毎回やるもの、隔週~数ヶ月毎に実施する作業もあり、なかなかハードな機械作業もあります。グラインダー然り、定期的なメンテナンスは寿命にも直結し、商品のクオリティ維持や異物混入の防止にも繋がります。こうして挙げるだけでも、立派な食品加工業だと思っています。
焙煎したコーヒーは勿論味見します。それぞれに主観的に設けたストライクゾーンに着地していれば販売しますが、大きく乖離したものに関しては販売しません。その原因を探って焙煎リトライです。
・小売 / 卸売
販売は店頭における小売、online shopをご利用いただく通販、お店や会社といった取引先様への卸売です。
コーヒー豆の種類は常時10種類前後。
基本的には浅煎~深煎まで幅広い度合で用意すること、アジア、中南米、アフリカそれぞれから様々な国のコーヒーをご紹介できるようにラインナップすることを心がけています。
大事にしたいのが関係性の継続です。極力、同じ農園のコーヒーを毎年買い付け続けるようにしています。サステイナビリティという観念が10年ほど前からコーヒー業界にも浸透してきましたが、環境に配慮された包材を活用するだけではなく、仕入れて販売する原料そのものに対しても持続性のある意識を持っていたいという考えがあります。
仕入れ先をコロコロ変えながら、品質重視でその瞬間だけしか取り扱わないコーヒーで経営する、といった考えは当店には一切ありません。
余談ですがSDGsというようなフレーズが出てくるもっと前から、環境配慮の観点からレジ袋の省略・包装商品を用意しない・コーヒー豆の袋の再利用の促進・マイカップ持参による割引 など開業時より対応しています。焙煎後に生じるチャフ(豆から剥がれる皮)も肥料の一部として利用してもらうために全量を市内の農家さんに引き取ってもらっていますし、空いた麻袋もEAT LOCAL KOBEを通して日常業務に使ってもらうために各農家さんへ配布しています。
よく見かける、通販商品に同封される商品説明パンフレット…のようなものも同じ理由で全く用意していません。わりと無骨で不親切な印象になってしまうのは承知していますが、それでも開業当初から何年にも渡ってご注文いただく遠方のお客さまには感謝しかありません!🙏
卸販売に関しましては関西圏を中心に様々な業態のお店様に取り扱っていただいています。基本的に紹介で知り合った愉快な仲間たちで、彼らを訪ねるのは出張を兼ねた気の良い小旅行となります。安価なコーヒーのレベルが上がってきている昨今、まだまだシメのコーヒーだけクオリティが低すぎる飲食店が多すぎると思いますので、どうにかその問題も解消していきたいところです。
仕入れ先も紹介、販売先も紹介、店頭へ初めてお越しになる方も誰かの紹介ですよね。ビヨンドは関係性の継続で事業を進められています!
・リキュール・チョコレート・ナッツバター
「コーヒーだけやっててもしゃあない」というのが開業前の考えでした。原料を選び、非凡な技術で焙煎して美味しいコーヒーをお届けする、というのはできて当然の話で、そこから先の可能性の追求し続けるために、BEYOND COFFEE ROASTERSという屋号にした経緯があります。
開業した直後(2015年)にコーヒーリキュールの開発に携わったり、今をときめくUSHIO CHOCOLATL – クラフトチョコレートの販売を始めたりしたことも、掲げた屋号とコンセプトを具現化できた素晴らしい形であると自負しています。リキュールに関しては協業相手が海外なので、いきなり国境すらビヨンドしてしまうのか〜!と思いながら推し進めたものです。コロナ禍以降彼らとは顔を合わせていませんが、それまではお互いよく行き来したものでした。UCとは何度も海外出張を共にしています。
現在は出会うべくして出会ったDADA NUTS BUTTER(高知)も取り扱っており、チョコレート然り関西圏ではなかなか手に入らない超美味しいアイテム群をラインナップしています。皆様グングン全国的知名度にまで上り詰める恩恵で、コーヒーではなくそっちを目掛けてお越しになる方も少なくありません。チョコレートもナッツバターも、コーヒーを使用したコラボ商品も開発済です🍫🥜
・セミナー / ワークショップ
この類は基本的に実施していません。抽出レシピは変わる可能性がありますし、SIMPLIFYなどの優秀な器具も登場します。閃きで淹れ方を変えることがあれば、信頼できる仲間の焙煎メソッドを参考にすることもあります。
この生豆はこういう特徴なので、それを表現できる焙煎と抽出を心がけていて、技術のアップデートを怠りません!というそれ以上も以下もナイことで、「その瞬間はこのようにやってます」と言う他なく、時間を設けて習いたい人を集めて開催、といった形は取らないようにしています。せっかく狭い空間で目の前で抽出しますので、なんでも聞いてください。
・飲食
当初は本社で豆販売のみでしたが、2018年以降は斜向かいに構えた『2』の方で小売の対応も含めて、ドリンクの提供もスタートしました。
自宅でコーヒーを美味しく淹れるための方法は様々あり、有益な情報も容易に手に入れられるからこそ、店頭で飲んでいただくカップが最も美味しくなるよう機械設備を整え、最高の環境で抽出しています。
今や日本中で容易に手に入る100円程度のコーヒーがそれなりに美味しくなってきているご時世ですので、1杯500円するコーヒーの価値とは?という点は非常に意識しています。
基本的には買っていただくコーヒー豆の模範的な味を示すために設けた場所ですが、USHIO CHOCOLATLの材料でつくるチョコレートドリンクやコーヒーリキュールも飲んでいただけますし、PRANA CHAIもありますし、NEW YORK TIMES紙で名指しされたエスプレッソトニックもすっかり名物となりました。
2を設けて最も良かったことの一つが、人が交わるようになったことです。
本社だけの時はどうしても刹那的になりがちでしたが、居合わせたお客さん同士が世間話したり、ローカルと旅人が互いの土地の話をして情報交換したりといった側面があります。『地域に根付く』という言い方をするとそれまでですが、遠方からお越しになる方の割合の多い店舗特有のバイブスがあるように感じます(私が世界中あっちこっち行ってきたことも関係あるかもしれません)。
日常業務はこんなふうに作って売っての繰り返しです。季節が巡ると、売れる商品も変われば売る原材料も変わり、新しい収穫のものがやってきます。
当店は「スペシャルティコーヒーは日常に浸透しない」と考えます。100円のコーヒーが〜という話も関係しますが、数千円以上の外食が日常的にならないのと同様に、500円のコーヒーを毎日消費する生活は大衆文化になり得ないと捉えています。
コーヒー豆を買って、自宅で消費する
このやり方ならある程度安価に抑えられますが、安定的に美味しく淹れるためには、それなりの器具を用意する初期投資と、多少の知識と技術といったハードルがどうしても伴います。
美味しいコーヒーを日常に落とし込むと、それだけで仕事が捗ったり、素敵な休日を始められたりします。違いが分かるようになってくるとより楽しくなってきて、もっと好きになっていきます。
家庭で様々ある個性のコーヒーを楽しみきるには少しだけこだわる必要がありますし、手間ですし、違いが分かるようになるまで時間がかかるものです。2021-22にかけて、高品質コーヒーもその原価が驚くほど上がってまいりますので、いっそう大衆の日常からは縁遠い存在になっていきそうです。
安価な原材料のコーヒーとは一線を画す、新鮮で美味しいコーヒーを体験していただくこと、それを日常の一部にしたい気持ちのある方々のお手伝いをコツコツ続けることが、高品質コーヒーが継続するサイクルにも繋がると信じて、今後も小売>卸売>ドリンクといったバランスの方針で参りたいと考えます。
そんなちょっと高価でイイヤツを提供する店ですが、正直言ってお値段以上のクオリティを提供し続けられている自信があります。
それゆえ2014年から続けられていますし、ありがたいことにコツコツ販売量は伸び続けています。
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何を今更振り返っているのかというと新しい目標ができたので、求人を予定しています。
こちらから
条件様々考えられるのですが、
– 週1~2回(1~2名)
– 時給1,300円~1,800円(社保なし)
– [できれば]神戸市内在住(中央区等、近いほど◎)
など。
神戸在住というのはやはり、街の説明を出来た方が良いから、この点に尽きます
例えば、三宮駅は向こうで〜とか月曜の昼ならあそこでアレを食べるのが良い🍜
とかそういったことを含めてマクロ的にもミクロ的にも周辺のことを喋れるというのは、路傍のコーヒーショップの大切な機能の一部と考えます。
(ある程度詳しければ全然在住である必要はありません!)
業務の7割以上が食品加工を含む製造作業なので、意外と地味です。
ハンドピック〜焙煎〜抽出〜販売まで、全般的に携わってもらうのが良いと思っています
経験や知識の有無に関しては非常に難しいところです。本気で意欲があることが最重要であると考えますが、
なんとなくでも、チームビヨンド、監督がブンという組織にフィットできそう〜。というようにイメージしていただけるなら◎
週5営業の週1~2回、せいぜい5~8時間程度です。是非兼業していてください。兼業で器用に稼ぐ生き方をしているくらいの人が合う組織だと思います。個人事業主も歓迎します。
年齢は高ければ高いほど良い気がしますが適当で(私は1985年生まれです)、性別国籍不問ですが英語わりと要ります。
※大学生には確実に務まらないのでご遠慮ください🙏
現時点で出会っていない人と働くのも考えづらいのですが、そこの可能性を絶つ必要もないかなとこうして公募します。
来店経験無で興味ある方はひとまず一度来ていただいて、極端に言うとそもそもコーヒーが口に合わないかもしれませんし!
流れとしましては、まず抽出&梱包をしばらくの間やっていただいて、慣れてきたタイミングで焙煎の方も徐々に携わっていただきたいです。
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飲食全般そうなのかもしれませんが、特にコーヒーは他への応用が利きづらい業務内容です。
焙煎は機械がやりますし、豆を砕くのも機械、ケトルを持ってくるくるお湯をかける行為もコーヒー以外に無いんですよね。
ひとつのキャリアとしては次に繋げづらい業種ですが、単純に美味しいコーヒーを作るために意欲を持って取り組み、一つ一つの工程を丁寧に精度高くやり続けることにやり甲斐を持ってもらえたらと思います。
(「こんなことできた方がいいですか」と聞かれることがありますが、言うまでもなく何事もできた方がいいですし、身だしなみが良い方がいいに決まってますしオモシロイ方がいいに決まっています)
フォーム設けましたが、適当に店頭orメールでご連絡いただけましたら対応させていただきます。ご不明な点があればお尋ねいただくだけでも結構です。
※メールでの連絡に関しまして、履歴書や職務経歴書によくある内容をお知らせいただけましたらOKです。
こちらからの返信の無い場合は申し訳ありませんが不採用とご了承ください。

以上 改めまして皆様今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます!

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