地球上 数十か国でコーヒーは栽培されていますが、
一般的には『コーヒーベルト』と呼ばれる、北緯南緯25°で、特定の気候や降雨量、標高が必要なところで栽培されています。
実は日本にも2か所 栽培可能な場所があります。
ひとつは沖縄
もうひとつは小笠原諸島です。

…というのは本でお勉強したレベルで知っていましたが、
まさか自分の手元にやってくる日がくるとは思ってませんでした
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父島産の生豆です。
ちなみに小笠原までは東京本土から船で25時間かかるそう、
25時間といえば当時、
自宅を出てから出張先のエジプト、スエズのホテルまでかかった時間とほぼ同じです。まあまあ遠いですよね
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日本の2か所でコーヒーが採れるのに、知名度が低いのは圧倒的に量が取れないから実用性に乏しいということろがあるのでしょう、
お土産でいただいたコチラも50gでございました。
コスト的には一杯あたり800~1000円で妥当と聞きました、希少ですね~

通常 焙煎機には1kgとか2kgとかで投入することがほとんどですが
今回この50g、
同じ焙煎機で50g投入するコーヒー屋さんを知ってますが
まさか自分が、しかも超貴重な国産の豆でやる日がくるとは…
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色々考えた末 ドラム温度100℃、超弱火でスタート
投入温度がボトム(下限の温度)になったり、テストスプーンでなかなか豆を拾えなかったり
ハゼ後に火力をしぼったらみるみるうちに温度が下がってしまったり などなど翻弄されつつ
通常ではありえない過程を経験しました。
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…少なすぎてちょっと笑ってしまいましたが
13分強、
表示上200℃ちょうどでフィニッシュですが、
ほぼ空のドラムの表示が200℃、いったい豆自体の温度がどのくらいなのかは一切見当がつきません
とにかく若干のロースト香をつけることを意識して調整
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キレイにふくらみました。
比較的大粒です
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20g / 290ccで抽出
ブラジルのコーヒーに近い、カラッとしたモルト感とチョコレート系のアロマ、程度も強く驚きました
結果的にロースト香との相性もよく、ほどよいコクもあり…
標高があればもっと素晴らしい風味特性になるのか~とか色々考えつつ
産地に思いを馳せる良き時間となりました。
ごちそうさまでした~